昭和8年
若手有望力士の沖ッ海がフグ毒で急死。30日、山口県萩市を巡業中の沖ッ海、幡瀬川ら5力士が昼食にフグ料理を食した所、苦悶し始めたため、病院で応急手当を施し、4力士は治療が奏功も、沖ッ海は午後2時死亡した。急電に接した協会は一同仰天、まず師匠の妻が萩に急行している。
(解説)
沖ッ海は関脇で23歳、優勝と優勝同点成績を経験しており、大関目前であると共に横綱も期待されていた。彼の夭折は言うまでもなく角界の一大痛恨事であり、後年の双葉山時代も沖ッ海が存命ならどうなったか分からないと言われる程である。なお、当時沖ッ海は師匠娘と婚約、1月には結婚式を控えていた。
写真は「野球界」より、左が沖ッ海、右は
幡瀬川。
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