大相撲きょうの記事（12月5日）

大正2年

板垣伯の紹介で一人のオーストリア人が友綱部屋に入門する。名をホーストといい、3日に根岸（※友綱系年寄）が面会。

19歳で5尺7寸6分、稽古では本職には勝てないが大学生には勝つという。腰が鳳に似て、外国人に似合わず強く有望という。数年前に日本に来て相撲を見て力士志願になったとの由。

（解説）

板垣退助の紹介によるオーストリア人とあって話題性は相当にあり、もし入門すれば初の外国人力士となるはずだったが、結局翌年春場所後の報道に彼の名は見えず、その消息も不明である。

写真は新聞紙面から。