昭和51年
トンガ力士廃業問題が19日参院文教委員会で取り上げられ、参考人として伊勢ノ海監事が出席した。伊勢ノ海は、廃業者は再度迎えられない事を確認した上で、今後の外国人入門にあたっては文部省、外務省と相談して問題の起こらない方法を検討する、と述べた。
(解説)
トンガ人力士は10月14日の緊急理事会で、新師匠(元若二瀬)に従い移転先の部屋に移るよう改めて要請されたが、先代おかみに従って移転を拒絶、結局同日に廃業が決定。
トンガ人力士は国王肝煎の入門とあって、朝日山問題での廃業は国際問題の様相を呈した。この後、協会は伊勢ノ海と武隈をトンガ王国に派遣、国王に事情説明を行っている。
写真は『大相撲』より、トンガ人力士たち。
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